3年前に母親が病気で亡くなったため、現在、私の実家には父が一人で住んでいます。そこに里帰りするかしないか、出産前に非常に悩みました。なんといっても男手一つ、近所に姉が住んでいて、姉もちょくちょく行ってあげるし泊まってあげる!と言ってくれてはいたものの、赤ちゃんのことをちょっと頼むにも父には無理だろうし、不安もあって本当にどうしようかとずっと考えていました。
初産で身体はズタボロ!新米夫婦二人きりで、赤子の世話をするのは無理
臨月近くなってから、一応退院して一週間後に帰る予定だということを伝えましたが、車で2時間弱はかかる近隣県のため、退院後の体の調子次第もあるし、またその時に決めようと思っていたところ、退院した日と次の日を夫婦二人で過ごして、これは二人でやっていくには辛すぎる!と早々にギブアップ。急遽、今から帰ってもいい?と連絡してオーケーをもらい、里帰りすることとなりました。これが結果オーライ。やっぱり帰ってよかったです。
妊娠高血圧症候群だったため、出産後も血圧がずっと高く、病院でも頻繁にめまいや頭痛がして、会陰切開のあともお尻も痛むし、身体はズタボロのまま退院。
たまたま三連休で、二日を夫婦二人でなんとか過ごしてみましたが、どちらも新米で気がぬけず、その上、赤子は大泣きで夜はほとんど眠れないし、フラフラに。
これで平日に突入した場合、夫が帰ってくるまで赤子と二人きりになることを考えたら不安で不安で仕方なくて、思わず涙が出てとにかく怖かったです。
産後鬱になりかけ?
後で思えば、すでに産後鬱になりかけていたのかもしれません。出産した病院では、母子同室だった上に、授乳のたびに授乳室まで行って授乳する、ということを繰り返すため、昼も夜も慢性的に寝不足。赤ちゃんとのリズムを合わせる練習なのかもしれませんが、昼は看護士さんやら掃除の人が頻繁にくるから眠れないし正直寝させて、と思ってました。
あまりの寝不足で、退院間際はちょっと言ってることが支離滅裂だったり、判断力がかなり鈍ってました。
帰ってよかった!姉も父もいてよかった!
帰ったその日から一週間ほどは姉が泊まってくれて、色々アドバイスしてくれました。
すでに二人の子の母である姉の助言がどれほどありがたかったか!
そんなことしなくていいよ。
こうしたほうが楽だよ。
最初はピリピリしていた私も、そういうもんか、と少しだけ肩の力の抜き方を覚えました。
そしてその間に父が掃除、洗濯、炊事すべてしてくれました。もともと几帳面で綺麗好きな父は、母が亡くなってからさらにそれに拍車がかかったような。炊事は簡単なもの、買ってきたお惣菜やお刺身もよく並びますが、食べるものが食卓に出てきて洗い物もしてくれるって本当に助かります。
赤子の世話も、オムツ交換、ミルク、沐浴の補助、あやすことまでやってくれるようになり、手つきは怪しいものの、少しの時間任せられる人がほぼ常にいてくれるって思っていたより助かるんだな、と思いました。ただ、ちょっと赤子をもっててくれるだけ、それだけでも全然違います。
実家だと気を遣わなくてもすみますし、姉もちょくちょくきてくれます。
家族との仲が悪くない関係、言いたいことを言える関係、父親が子育てに口を出してこないなら、母親がいなくても里帰りは問題ないな、ということがわかりました。
母のいない家に一人で住んでた父も、心なしか楽しそう。赤子を嬉しそうにあやしてくれています。ただ、たまにちょっと家事には疲れてる様子ですが、また帰る日に改めてきちんとお礼を渡すつもりです。光熱費や食費も随分かかってるだろうなぁ(汗)そこは親しき中にも礼儀あり、ですね。