新生児の時期を過ぎ、3〜4ヶ月になると少しだけ育児にも慣れてきます。けれど、慣れてくると今度は、赤ちゃんとの遊び、ふれあいってどうすればいいの?何をするのがいいの?ととまどってしまうママも多いはず。そんなママたちをサポートしてくれる仕組みの一つが「ブックスタート」です。
ブックスタートってどういうもの?
ブックスタートとはもともとはイギリスのバーミンガムでスタートした子育て支援プログラム。現在は日本でも多くの自治体が実施している0歳児へ読書の取り組みです。0歳児検診などの機会に、「絵本」と「赤ちゃんと絵本を楽しむ体験」をプレゼントしてもらえる、というもの。
2016年の時点で、982市区町村が参加しているので、自分が住んでいる自治体でもしているか調べてみましょう。→ブックスタート|Bookstart Japan
私が住んでいる市では、赤ちゃんの4ヶ月検診のお知らせと一緒にこのブックスタートについてのお知らせのチラシが入っていました。生後4ヶ月〜1歳までに母子手帳をもって図書館に行くと、下で紹介する絵本の中から1冊選ぶことができるというものです。
他の自治体では、集団検診でその場でわいわい選ぶ、ということもあるようですが、赤ちゃんと両親の体調と機嫌がいい時に、図書館に行ってゆっくり選べて良かったです。
そのときに、他に赤ちゃんにおすすめの本のリストも渡してもらえて、どんな絵本をこれから買ってあげればいいのかな、と迷っていたのでとても参考になりました。
5冊の中からどれを選ぶ?ブックスタートで絵本をもらおう
もらえる絵本は自治体によっていろいろですが、ここでは私が住んでいる市が用意していた5冊を紹介しますね。
- 「いない いない ばあ」松谷みよ子 文/瀬川康男 絵 童心社
- 「りんご」松野正子 文/鎌田暢子 絵 童心社
- 「きゅっ きゅっ きゅっ」 林明子 作 福音館書店
- 「じゃあじゃあ びりびり」 まついのりこ 作・絵 偕成社
- 「がたんごとん がたんごとん」 安西水丸 作・絵 福音館書店
どれも赤ちゃんと一緒に読むのにぴったりな絵本ばかりです。ページ数も少なく、キュッキュ、じゃぁじゃぁ、がたんごとんといった赤ちゃんが喜ぶ擬音がたくさん入っているのが特徴です。
特に松谷みよ子さんの「いないいないばぁ」は、8ヶ月ごろになったうちの赤ちゃんも「ばぁ」のシーンで大喜びする不動の人気をほこる絵本の一つ。
松谷みよ子さんの絵本は他のシリーズもとても可愛らしくて、他の絵本と比べると言葉選びが抜きん出ています。とてもおすすめ。
また、読み聞かせしていると赤ちゃんが手を伸ばしてびりっと破くことがあるんですが、「じゃあじゃあびりびり」は、ページが固いのでそんな心配がないのが嬉しいですね。ブックスタートで出会ったお母さんは、だからこれを選んだ、とおっしゃっていました。
私が選んだのは「きゅっきゅっきゅ」です。作者の林明子さんの絵が大好きだから。私が小さい頃、彼女の絵本を読んで育ったので、赤ちゃんにもあげたかったというのが理由です。
最初の一冊を何度も読んであげると、そのうち、これは自分の本だ!とわかるようになってきて、読み聞かせの会でその本が出てくると、くいつくように聞くのだそう。
これから赤ちゃんはたくさんの本に出会うでしょうが、大人になって、ふとお気に入りの絵本を思い出したとき、お母さんのおひざの上で読んでもらったな、と幸せな記憶とともに思い出してくれたら嬉しいですね。
赤ちゃんの最初の一冊、あなたはどれにしますか?
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